恋 理~renri~



まるでスコールのように、激しく降り注がれた甘いキス。



息も絶え絶え状態の私は、キスを終えても彼の胸に収められていた。





「っ・・・っ…」


車内の酸素を求めるかのように、大きく深呼吸をしていて。



そんな私を引きよせたままで、頭を優しく撫でてくれる大和。




ドキドキするけれど、でもすごく落ち着く・・・



好きな人の胸の中って、こんなにも安心出来るものなんだね…?





「大和・・・?」


「ん・・?」


やっと呼吸も落ち着くと、大和の胸の中から見上げて視線を重ねた。




「あのね・・・

私なんかで、本当に良いの…?」


「なに…、俺が信じられない?」


眉根をピクリと上げて、こちらをジッと捉えていて。



「ちがうよ・・・

私なんかじゃ、大和に釣り合ってなっ…んっ」



その理由を最後まで言えぬまま、彼のキスが降り注いできた。