彼の拗ねたような口調に、キュンとしてしまう私はヘンだよね…?
だから、呼んでみたくなるじゃない・・・
「っ…、大和っ!」
「うん、何…?」
「っ――」
意を決して声に出すと、大和の優しい笑顔が眼前にあって。
反則すぎる表情に、何も言えなくなってしまう・・・
「その顔…、反則だ」
「え…、ッン・・・」
考えを読まれたと思う言葉を、妖しい瞳で投げ掛けてくると。
顎をクイッと掴んで、先ほどの続きと言わんばかりのキスをされた。
「ふぅ…、んっ――!」
彼のキスにしがみつくように、ギュッとシャツを握り締めて受け入れる私。
激しさと優しいキスの共鳴に、すっかり虜になっているかのよう…。
そうして車内では、BGMと瑞々しいリップ音が響いていた――

