ソレがまた、別課から反感やら妬みをかう事になってしまって・・・



業種的にも仕方のない事だけれど、殆どの部署の役職者は男性ばかり。



だからこそ東大卒の生意気な女は、疎ましい存在でしかなかった筈だろう。



色んな妨害や嫌味を受けたのも、きっとそんな理由だと思う。




だけどそんな中でも、なぜだか会長が私をかって下さって。




「君は有能だ…、私は男女や年齢の枠に囚われて、新芽を潰したくはないんだよ。

我が社の将来の為にも、どんどんステップアップして欲しい…」


突然に話しかけられて、持ち掛けられたのは昇級試験のコト。



会長命令に逆らう訳にもいかず、仕方無しに受けたのはその翌年で。



幸か不幸か見事満点でパスし、主任を差し置いて係長の役職を頂いたのだ。