なんて・・・・
私にしては、乙女チックに考えていたけれど。
工作機械の新製品は、一気に気分を晴らしてくれた。
ブースの担当者を、捉まえる度に。
ジャンジャン質問を浴びせて、退かれてしまうほど。
だけれど、製作担当者は説明出来てナンボでしょう?
そんな中で、名刺交換のやり取りをすると。
悪名でも立っているのか、何故かビビられた私。
大和さんには此処でも、笑われちゃうし・・・
ちょっとだけ、恥ずかしさを覚えたけどね。
目的の機械をジックリ見て、一旦区切りをつけた私たち。
展示ブースを出ると、会場内のカフェに入った。
さっきの光景を思い出しては、ずっと笑われている――
「あー、面白かった!
ホントに真咲は、仕事好きだな!」
目を細めて笑う彼に、ドキリと鼓動は高ぶるけれど。
「ハイ…、私には仕事しかないですし――」
笑顔を、上手く作れなくなりそうだよ・・・

