恋 理~renri~



彼が立ち去るとまたPCメールチェックを再開し、仕事に取り掛かったけれど。



向けられている視線やヒソヒソ話す声に、私が気づいてないと思う…?





“ひえ~、係長こわ…!”


“本当だよねぇ。

あそこまでキツイ物言いするか?”


“年上だろうと態度変わんねぇしさ”



“やっぱり、東大卒のエリートは違うよな”


“ホントだよねぇ”




…私のキツさは筋金入りだし、悪口を言うのは結構だけれど。




本人に聞こえないようにするのが、社会人のエチケットでしょう?




宇津木君の表情なんて無視で、判断するのも如何なモノだと思うわよ…?