メール返信しないなんて、絶対に退かれたよね?
聞き耳を立てる泉にも、横目で睨まれていて。
この行為は、落第点だと言わしめる表情だ。
「ホントに、すみません・・・」
ひたすら、謝罪を繰り返してしまう。
「見てたなら、いいよ。
ていうか、真咲って謝りすぎだって!」
宥めるような優しい声が、電話口で聞こえて。
「あっ、ホントですね!?」
失礼女だから、当たり前なんだけど。
「ハハっ、真咲って天然だよな!」
て、天然―――!?
「初めて、言われました・・・」
「イヤ、周りが敢えて口にしないだけだろ?
こんなにスーパー天然な子って、真咲が初めてだよ!」
「ス…、スーパー級の天然って・・・
ものすごく、嫌な最上級なんですけど?」
天然といわれても、嬉しくないよ・・・
「俺にとっては、最上級の褒め言葉だったんだけど?」
「ハハハ・・・」
この人には勝てナイので、投げやりに返す私。

