恋 理~renri~



亜実と泉がいて、ホントに良かった・・・



「あ~、さっぱりしたっ!!

あれ、亜実は・・・?」


「ホホッ、今日も寝かせておいたわよ!」


保母さんでも梃子摺るのに、容易くこなすなんて。



「そっか、ありがと~!

ハイ、そのお礼にどぉぞ?」

茶化しながら、缶ビールを手渡した。


「フッ、ありがたく受け取るわ!」

ノリの良い泉も、テンポ良く返してくれる。



ガコンと缶をぶつけると、プチ飲み会がスタート。



すると・・・・



「何があったのか、話しなさい!」

急に真剣な表情で、問い掛けてきた。


「な、なにが・・・?」



「食事の途中から、アンタ急におかしくなったでしょ!

話すだけでも、結構ラクになれるのよ?」


私を諭しつつも、でも凄く心配してくれて。


その優しさに、堪えていた物が押し寄せた。



「・・・ごめ・・・川崎さんが――」


ギュッ――

私は泣きながら、泉に抱きついた。



泉は優しく受け止めてくれて、頭を撫でてくれる。