恋 理~renri~



そうして、決めたお店は・・・


泉のリクエストで、フランス料理。



言い出したら聞かないので、仕方がないけれど。


亜実が居るのに、こんなお店選んで――




頼んだメニューは、レディースランチとお子様ランチ。



お洒落で高級感ある外観の割りに、お値段は意外にもリーズナブル。




「ココって、そこまでお高くないね?」


「でしょ~!?

前にさ、オトコに連れてきて貰ったの!」



オトコって、やっぱりね・・・。


私たちの好みは、居酒屋とか気楽なお店。


だから泉は、知らなきゃワザワザ来ない。



食事を楽しみつつ、亜実の笑顔に癒されていた私。



でも、その時―――



「お待ちしておりました、川崎様!」

混み合った店内で、ウェイターの声が響いた。


“川崎”の名前に反応して、キョロキョロとしてしまう。




でも見ないほうが、良かったね?




川崎さんと綺麗な女性の姿を、捉えるくらいなら・・・