寂しかったよね、ハル。 今まで、ひとりで家族を守ってきたんだね。 「ごめんね。ごめんね、ハル…」 私は、ぼろぼろと涙をこぼしながら言った。 寂しげな目をした彼に、そう言わずにはいられなかった。 メールを、無視し続けてしまった。 ハルからのSOSを、無視し続けてしまっていたんだ。 ハルには、私だけだった。 それなのに、私は気付いてあげられなかった。 レンや咲のことで頭がいっぱいで、ハルの気持ちなんて考えたことがなかったんだ。 「……泣くな。」 気付くと、私は彼の腕の中にいた。