ラブ@メール



終業のチャイムと共に、私はバスへと飛び乗った。

咲の通う高校は、レンの高校よりも近い距離にある。


バスに揺られながら、私の胸は不安でいっぱいだった。

咲と和解できるかどうかに対する不安の他に、別の不安もあった。

それは、ハルに会ってしまうこと。

私は、ただひたすら彼に会わないようにと祈るしかなかった。


「次は、北高校前。北高校前です。」


朝とは対称的に客の少ない車内。

私は、降車合図ボタンを押した。