【大丈夫か?何かあったら言えよ!】 ここのところ、元気のない私をレンはすごく心配してくれていた。 でも、レンに咲のことを相談することは出来なかった。 咲の相談をすれば、必ずハルの名前が出る。 レンの前では、ハルの名前を出したくなかった。 一瞬でも、レンが笑顔を失ってしまうことが恐かった。 過去の私の気持ちに、レンは気付いていたはずだ。