「メールを受信しました」 咲かもしれない、という期待は無情にも打ち消された。 ハル、という名前を目にした途端、私は「消去」という文字を選択する。 ハルからは、1ヶ月に何回かメールが来ていた。 あれから、私は1度もハルからのメールを開いたことはない。 受信ボックスに目をやると、未読メールに気が付いた。 レンからだった。