その後、ハルの気配りのよさに驚いた。 手馴れた手つきで、人数分のサラダを皿に取り分ける。 空いた皿を見つけると、テーブルの隅へ重ねる。 もしかしたら、ハルは料理も出来てしまうのかもしれない。 もしそうだとしたら、ハルは本当に完璧な男だ。 会計はハルが払うと言ったが、レンが払うと言って聞かなかった。 咲とレジの近くにある、おみやげコーナーを眺めていると、ふたりの会話が聞こえてきた。