「お前、何買って来たの?」 ハルは、彼が持っていたビニール袋を手に取り、中身を取り出した。 中身は、使い捨てカメラ。 「これで思い出作りはバッチリだろ!」 自信満々に、親指を立てる彼。 「別に、写真撮るなら写メでいいじゃん。」 ハルがそう言うと、「あ、そうか!」と、ハッとした様子の彼に、思わずふき出した。 ハルは「いいよいいよ、これ使おうぜ!」と、笑いながら彼の肩を叩いた。