「あ、来た!ハルー!」 咲のその声に、顔を上げる。 大きく右手を上げながら、走ってくる人。 大人びた優しい笑顔に魅せられる。 文面から感じた優しさは、やはり本物だった。 性格のよさが、顔に滲み出ている。 ハル。 あなたが、ハル。