「私のせいだ………」 「違う!桃のせいなんかじゃないよ!」 必死で私の言葉を否定する咲は、泣いていた。 その横で、私は泣くことを忘れたかのように、無表情のまま救急処置室の扉を見つめた。 「では、あとは病棟の看護師から入院等の説明を聞いてください。明日、また私からも詳しくご説明します。」 彼は、レンのお母さんたちにそう言うと、今度は私の頭の上に手を置いた。 「私や病院スタッフ、みんなで全力を尽くして、ハルくんを助ける」 その言葉を残して、彼は再び救急処置室へ戻って行った。