「桃さぁ……」 お姉ちゃんが溜め息をつきながら、私のベッドへ腰掛ける。 そして、そっと私の頭を撫でた。 「どんな恋愛してんのか知らないけど、自分の気持ちに素直にならないと、後悔するからね? 多分、あんたは自分の気持ちより、相手のことを考えてるんだろうから。」 私は、また溢れ出そうな涙を必死でこらえながら、お姉ちゃんの言葉にコクンと頷いた。 何も話してないのに。 さすが、私のお姉ちゃんだなぁ。