「おはよ、ハル」 「おはよ、桃」 ハルはゆっくりと起き上がり、私の顔をじっと見た。 「どうしたの?」 私は、首を傾げる。 「何かあった?」 ハルの言葉に驚き、私は一瞬体を強張らせた。 そして、真っ直ぐ見つめてくるハルから目をそらす。 何もかも見透かされてしまいそうで、怖かった。 「何でもないよ。」 「ん、そっか。」 ハルはそう言うと、私のおでこにキスをした。