「あ……」


お化け屋敷の行列。

ずっと同じバスに乗っていた、と話したレンの横顔を思い出す。

きっと、同じ話をハルにもしたんだ。


ハルは話を続ける。


「だから、俺は自分の気持ちを無理矢理押し込めた。今まで散々俺のことを助けてくれたレンに、俺も桃が好きだなんて言えなかった。そしたら、咲が告白してきてくれたんだ。だから、俺は咲を好きになろうって思った。すっげー努力した。」


暗くて、ハルの顔がよく見えない。





「……でも、無理だった。」





ねぇ…ハル。


今、どんな顔してる?