僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2

そこへ律子が駆けてきて言った。

「この海って、夏に来た海?」

「違う。あれは、もう少しあっち。」

「どーりで違うと思った!」

「…だから違うもん。」

「だって、冬の海って、淋しいじゃん。なんでだろう?」

「?」

「トク、あんま考えないでくれ。こーゆータイプの人種だから、この人。」

「あはは、(そっか、天然かぁ。じゃあ、あまりアテにならないのかぁ?)」