単純な徳幸は考えていた。
〜律子が俺の態度に気付き、興味本意で尋ねただけなのか、
それとも、
波多野が、俺のことを気に掛けてくれていて、
律子に頼んで、気持ちを確認しに来たのか…?
そうなら嬉しいことだけど、
波多野が戻った途端、
固く口を閉じた律子を見るかぎり、
あとの方ではナイ確立が高いか〜
でも、律子が言った言葉を、強く信じたくている自分がいた。
結局、徳幸もまわりの連中と同じで、色気付いてきていたのだった。
ただ、相手が波多野だったため、
碧人や神戸の手前、
浮かれて見えないように気を付けていた。
水族館を出て、海岸を歩いていると、女子は貝殻を拾いはじめた。
その様子を眺めながら、少し離れて歩く男二人。
まるで、ドラマのワンシーンのようだ。
「トク、今日はありがとうな。」
「え、あー、俺も楽しかった。なんか、また違う感じだったなぁ、この辺。」
「…トクってさあ、」
「んあ。」
「…いいや、なんでもない!」
「なんだよ?」
「…今日は、お婆ちゃん家行かなくていいの?」
「今日はいいよ!急だったし、この前来たから。」
「もしかして婆ちゃんっ子?」
「こっちの友達と会ったから、ついでに寄ったんだよ。」
「おまえも忙しいんだな。」
〜律子が俺の態度に気付き、興味本意で尋ねただけなのか、
それとも、
波多野が、俺のことを気に掛けてくれていて、
律子に頼んで、気持ちを確認しに来たのか…?
そうなら嬉しいことだけど、
波多野が戻った途端、
固く口を閉じた律子を見るかぎり、
あとの方ではナイ確立が高いか〜
でも、律子が言った言葉を、強く信じたくている自分がいた。
結局、徳幸もまわりの連中と同じで、色気付いてきていたのだった。
ただ、相手が波多野だったため、
碧人や神戸の手前、
浮かれて見えないように気を付けていた。
水族館を出て、海岸を歩いていると、女子は貝殻を拾いはじめた。
その様子を眺めながら、少し離れて歩く男二人。
まるで、ドラマのワンシーンのようだ。
「トク、今日はありがとうな。」
「え、あー、俺も楽しかった。なんか、また違う感じだったなぁ、この辺。」
「…トクってさあ、」
「んあ。」
「…いいや、なんでもない!」
「なんだよ?」
「…今日は、お婆ちゃん家行かなくていいの?」
「今日はいいよ!急だったし、この前来たから。」
「もしかして婆ちゃんっ子?」
「こっちの友達と会ったから、ついでに寄ったんだよ。」
「おまえも忙しいんだな。」


