僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2

水族館で、女子二人がトイレに行っている間、男二人はクラゲを見ていた。


律子が先に戻ってきて、

「俺も。」と、

光一がトイレへ向かった時、


「ねぇ、木村くんは香織のこと、どう思ってるの?」

律子が、なにか意味あり気に尋ねてきた。


自分の気持ちを読まれていると思った徳幸は、

「なに?」

警戒するも、

「な〜んかイイ感じだからさ!」

「な、なんだよそれ。」

ニヤけてしまうのを必死に押さえていた。


「今日のことも、言い出しっぺは香織だったの!私はてっきり、小出くん連れてくると思ったんだけどさ。」

「碧人?」

「うん。光ちゃんも小出が来ると思ってたみたいだよ。三人おな中でしょ。」

「…碧人に断られたか、俺に気を使ったかじゃねーの?」


軽くがっかりする徳幸。


「そーかなぁ?はじめから木村くんを誘うつもりだったんじゃない?」


その言葉に、すぐに気を取り直す。


が、

「はじめからこの辺に来たかっただけじゃね?」

と、冷静に、そう言い返してみせたところで、
丁度、波多野も光一も戻って来た。


(どーゆー意味だ?)