ならば、便乗して徳幸も参加。

「でも、そのあと別れるって噂だぜ。」

「あ、聞いたことあるかも…」

すると、

「行かなくたって、別れてるカップルなんかいっぱい居んだろ。」

最もなことを言う光一に、

「それもそうだ。」

皆で納得。


「…その鐘以外に何があんの?」

少しガッカリした様子で、律子が仕切り直した。


「弁財天!確か日本三大なんとかの一つなんだよ!」

そんな律子に、あわてて答える徳幸だったが、

「なにそれ?よく分かんないけど、あと二つはどこ?」

「あ、それ私知ってる!広島の厳島神社と…どっか!」

「へー、勉強になるぅ。さすが香織。」

波多野に手柄を横取りされて、

「お金が洗えるんだよ!」

これでもかと、食い下がり、

「あれ、それは鎌倉でしょ?」

「こっちにもあんの!」

ちょっとだけ強気な一面を見せた。


「あと、洞窟があるんだよね!」

「岩屋ね!あと古くてデカイ灯台!展望台になってて、これがまた絶景なんだよ!それから…猫!」