僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2

「今日はブラバンは?(そっかー、良い感じなのかぁ、俺。)」

「あるよ!ふふふっ。」

「なんか、嬉しそー。」

「実は光一がね、後夜祭で…つきあうことになったらしいよ!」

「へー。そーなんだ。」

「トクちゃんと別れた後、りっちゃんからメールが入って判明したんだよ!とたんに光一ヒヤかされてたからね!」

「メールがこなきゃ、言わないつもりだったのかな?」

「ムリに決まってんじゃん。あたしが居るんだよ。隠しとーせるワケないじゃん。」

「本当だよな。」

「光一からね“めんどくせーから、つきあうか?”って言ったんだってさ!」

「かっこいいじゃん。」

「でしょ!きゃー恥ずかしい!」

「なんで波多野が恥ずかしいんだよ。」

「だって光一だよ〜!碧人に“どんな顔して言ったんだ”って言われてたよ。」

「顔、関係ねーじゃん。ひでーなぁ。」

「だから、うちらに言いたくないんだよね〜きっと!」

「あははは。」


その時

「ういーす。アレ?波多野、何してんの?」

コービーが教室に入ってきた。


「光一の報告にね!」


その後ろには碧人もいた。

「光一君は、もう音楽室に行ったよん。スキップしながら。」

「ホラ、あんた達から聞いんじゃ、あることないこと、全然話が変わっちゃってさ、りっちゃんがカワイソーだと思ってね!」