波多野は、皆が何を食べるか分かっているのだ。


「頼まれてたの?」

「うううん。でも、ま、こんな感じでしょ!」

「文句言われね?」

「言わせない。」

「さすが!」

「大丈夫。奴ら雑食だから!トクちゃんは好き嫌いあんの?」

「俺?んー…#○*△」

楽しかった。
こんな日々がずっと続くと思っていた徳幸だった。



しばらくして、碧人達もやって来た。

「なにおまえら、何も言わずに帰っちゃってんの?」

「だって、女の子に囲まれて、嬉しそーだったから!邪魔しちゃいけないと思ってさー!」

「人をモテないみたいに言うな!」

「トクちゃんなんか慣れたもんだよ!逃げ回ってたんだから!」

「で、出てきたの?」

「そーゆーこと!」

「なんかムカつくなー、その余裕な感じ。」

「だって、トクちゃん、好きな人いるんだもん!ねー!」


徳幸は、危なく、口からコーラーが出るところだった。


「そーなのトク!」

「誰?」

「幼なじみの…みっちゃんだっけ?」

「え!あ、そんなんじゃ」

「なんだよトク!写真ねーのかよ!…」


“もう、それは違う”と、言いそびれてた徳幸だった。