僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2

徳幸が、小出家の母屋のドアを開けると、

玄関に、神戸の靴があるのに気が付いた。


「そうだ、忘れてた!」


ため息を吐きながら、
ひとまず、
トイレに入った徳幸の耳に、


「トクかぁ?」と、


神戸の声が聞こえてきた。


「んあ!」

「お話合いは終了?」

「んあぁ!」

「碧人は?」

「チッ!ちっと待てよ!今、出っから!」



用を済ませた徳幸が、
ドアを開けながら、

「ったく、デリカシーがねーなー!」と、

顔を上げると、

そこに居たのは、茜だった。


「あれ?」

「おっす!お久しぶりです。」

「あ、ああ。」

「かんちゃんなら、あっち行ったよ。」


茜は玄関の方を指さした。


「そ。」

「何の話合いだったの?」

「…男同士の話。」

「かんちゃんだって男じゃん。」

「なんか言ってた?」

「文化祭に出れなくなったって」

「そ!その話。」

「嘘だぁ!…ま、イイや!しかし残念だなぁ…楽しみにしてたのに!」