僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2

「最近、来ないんだね。忙しいの?」

「別に…まあ、君と違って、僕には色々と」

「今、何してんの?」

「人の話を聞けよ!」

「話があるんだけど、今、大丈夫?」

「あ、ああ。(まさか告白か?なーんて!)」

「兄貴と喧嘩でもした?」

「んっ…(そうだった。俺、とっくに告られてたんだった!)あれ?寂しいのかな?」

「兄貴がね!…暇そうにしてる。」

「コービーは?」

「来ない。あ、こないだ光ちゃんは来てたけど。」

「ふ〜ん。」

「なんかそっち、騒がしくない?」

「あー、ガキん時の友達と一緒なんだ。」

「あ、ごめんね!」

「いーの、いーの!ファミレスでダベってるだけだから。」

「どこの?」

「ばぁちゃん家の方。明日、花火大会があるからさぁ。」

「へー。じゃあ、またあとで電話する!」

「あぁ…つーかさ!…別に、たいしたコトじゃないんだ!コービーだって、すぐに顔だすよ、きっと!」

「…トクは?」

「え、俺?!…俺も、そのうち…」


徳幸は、ドキッとした。


なんてことない、茜の一言だったが、
聞きようによっては、
茜が自分を待ちわびているようにもとれ…

勝手に意識して、言葉につまったのをごまかすように言った。


「そんなに俺が、待ち遠しいっすか?」