僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2

神戸から聞いて、知ってるとは思いながらも、

小出家での、もめごとの現場に居合わせなかった、
光一と、
絶やすことのなく、連絡をとっている碧人は、
なによりも、
波多野のことが心配でたまらなかった。


なんていっても、
世間は夏で、浮き足立っている。


波多野の彼氏は押しが強いし、
まして、ひとつ年上だ。


波多野の親友の彼氏である、光一から情報が、
どこよりも早く、正確だと言ったところだろう。


今のところ、光一からの危険合図はない。



徳幸とのことは、どうするつもりなのだろうか?



そんな時、

徳幸のケータイに、
茜からの電話が入った。


どう対応したものかが分からず、何度か無視をしていたが、
いつまでも、このままというワケにもいかないと、
渋々、ボタンを押すのだった。



「やっと出た〜!」

「!」


その反応に、
なんとなく、愛いらしさを感じた徳幸だった。