僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2

「どーすんだ、オレら?」

徳幸は、光一にたずねた。


「やるだろ。波多野がせっかく頑張ったんだ。」

「…なにやるよ?」

「とりあえず、碧人ん家集合だな。」

「俺、久々なんだけど。」

「あぁ、俺も。コービーは行ってるみたいだなぁ。暇人だから!」

「俺…今、碧人と二人になったら、なんか言っちゃいそーで、怖いんだけど。」

「ふー。そー言わずに、なんとか堪えてくれよ…な!」

「じゃあ、碧人と二人にしないでくれ。」

「頑張りますわ。」


光一も、何かと忙しい身であった。


一度、会ってバカなこと言い合えば、
なんとなく、気まずい感じなど吹き飛んでしまうだろうと、

言われたとおり、碧人の家へと向かった徳幸は、

防音室の散らかり具合に、言葉がなかった。


「つーことで、まずは掃除から!」


そんな碧人に、

「おまえん家だろ!」

徳幸は言った。


「だから散らかるんだろーがぁ!」

「えばんな!」


そばにあった、スナックの筒状の空箱を投げる徳幸。


「照れ隠しだバーカ!」


碧人も投げ返す。