「今日はさ、…恩田さんの様子が見れれば良いと思ったんだ!そしたら、まさかこんな…昔からの友達みたいに…」

「あたしもね、色々考えるコトと時間があってね…人には、いつ何が起こるか分からないって…そしたら、せっかくの出会いを、後悔したくないなぁって…」

「そう思えるまでに、どのくらいかかった?」

「そうだなぁ…どのくらいかなぁ……とにかく、泣きっぱなしだった!どこに、こんなに涙があったんだってくらい、泣いて泣いて泣き明かしたよ。」

「でも、いつしかその涙は、枯れたと…」

「その家族が機上に振る舞っているのに、あたしがいつまでも悲しんでるワケにはいかないでしょ。」

「でも、悲しいものは悲しいじゃんか。」

「…悲しいよ。だって、居ないんだもん。いつもそばに居てくれたのに、たとえ嬉しいコトがあっても、それを一番に報告したい人が、今、もうここに居ないなんて…喜びも半減する。」

「…遠慮することナイんじゃねーの?家族のことを、こんなに思ってくれてた人がいるなんて、逆に嬉しいと思うけどなぁ。」

「心配しちゃうから…あたしが悲しんでるトコ見せると、いつまでも皆が…だから、もう、大丈夫なフリをしてたの!」

「だって、大丈夫なの?」

「うん。なんかね、そんな気になってくるもんなんだよね。でも、独りになって、思い出したりすると、やっぱり…寂しくなって…会いたいって思ったりして…」

「ごめん!」

「…」

「だい…じょうぶ?」

「…ありがとう。久しぶりに恭ちゃんのことで弱音を吐いた!な〜んか、ちょっとスッキリした気分!」

「…我慢しないで、泣いたら良いのに…。」

「…君、モテるでしょ?」