「はぁ……はぁ……」
無我夢中で手を洗いまくり、だだっ広い城の廊下の片隅にうずくまった。
この仕事を親父から継ぐって決めたときから覚悟はしてたはずなのに……。
あんな甘っちょろい覚悟なんかじゃあ足りない。
暗殺の命を受けて、初めて仕事を成し遂げてしまった。
正当防衛だった。
逆上した相手を斬った。
洗っても洗ってもとれることのないその感触に俺の全身は震えた。
必死に歯を食いしばり、フラッシュバックする恐怖に耐える。
深夜の廊下でうずくまり震える俺はどう見ても正常じゃない。
唯一の救いは、人気がないこと。
そのはずだった。
「どうしたの?」
「っ!?」
急に聞こえた声に必要以上に慌てて顔を上げた。
薄暗い目の前にぼんやり浮かぶ小さくもほの白い光。
「震えてる。寒い?」
俺よりも大分年下に見える女の子。
身なりの良さから、侍女やその類でないことはすぐにわかった。
ちっさい外見の割にしっかりした顔付きの彼女がこう言ってそっと俺の手に触れた。
小さな手から伝わる温かさに少しずつ頭も体も落ち着きを取り戻していく。
無我夢中で手を洗いまくり、だだっ広い城の廊下の片隅にうずくまった。
この仕事を親父から継ぐって決めたときから覚悟はしてたはずなのに……。
あんな甘っちょろい覚悟なんかじゃあ足りない。
暗殺の命を受けて、初めて仕事を成し遂げてしまった。
正当防衛だった。
逆上した相手を斬った。
洗っても洗ってもとれることのないその感触に俺の全身は震えた。
必死に歯を食いしばり、フラッシュバックする恐怖に耐える。
深夜の廊下でうずくまり震える俺はどう見ても正常じゃない。
唯一の救いは、人気がないこと。
そのはずだった。
「どうしたの?」
「っ!?」
急に聞こえた声に必要以上に慌てて顔を上げた。
薄暗い目の前にぼんやり浮かぶ小さくもほの白い光。
「震えてる。寒い?」
俺よりも大分年下に見える女の子。
身なりの良さから、侍女やその類でないことはすぐにわかった。
ちっさい外見の割にしっかりした顔付きの彼女がこう言ってそっと俺の手に触れた。
小さな手から伝わる温かさに少しずつ頭も体も落ち着きを取り戻していく。

