「今日も書き入れ時よ~」
今日も例によって、城に貴族が集まる日。
いつもの調子で先生がわたしを城に送り出す。
でも、今日ばっかりは浮かべた笑顔も偽物だ。
こんな張り詰めた空気で城に向かうのは初めてかもしれない……。
「これが注文書でございます」
「わかりました。すぐにご用意します」
いつもの執事さんが予めに伺ってくれていた貴族たちの薬の注文書を手渡してくれた。
城の一室を借りて、必要な薬を必要なだけ調合していく。
そして最後の一人。
父の敵である貴族。
彼の薬、一包ずつに少量の劇薬を混ぜていくのがわたしの目的。
普段使うことのない劇薬だからなのか、薬瓶を持つわたしの手は震えた。
人を殺めるのに、恐怖を感じないわけないか……。
自分の感覚がまだまともなことに軽く安心した。
でも、それも終わる。
これを使えば、わたしは……。
「……らしくねんじゃねぇ? んな陰険なやり方」
「っ!?」
不意に背後から聞こえた声にわたしは思わず薬瓶を机に落としてしまった。
「何ビビってんだ? 俺様の気配もわかんねぇくらいあの男のことで頭が一杯か?」
いつの間にかわたしの後ろにいたランシェ様が机の上をゆっくり転がる瓶を立てた。
今日も例によって、城に貴族が集まる日。
いつもの調子で先生がわたしを城に送り出す。
でも、今日ばっかりは浮かべた笑顔も偽物だ。
こんな張り詰めた空気で城に向かうのは初めてかもしれない……。
「これが注文書でございます」
「わかりました。すぐにご用意します」
いつもの執事さんが予めに伺ってくれていた貴族たちの薬の注文書を手渡してくれた。
城の一室を借りて、必要な薬を必要なだけ調合していく。
そして最後の一人。
父の敵である貴族。
彼の薬、一包ずつに少量の劇薬を混ぜていくのがわたしの目的。
普段使うことのない劇薬だからなのか、薬瓶を持つわたしの手は震えた。
人を殺めるのに、恐怖を感じないわけないか……。
自分の感覚がまだまともなことに軽く安心した。
でも、それも終わる。
これを使えば、わたしは……。
「……らしくねんじゃねぇ? んな陰険なやり方」
「っ!?」
不意に背後から聞こえた声にわたしは思わず薬瓶を机に落としてしまった。
「何ビビってんだ? 俺様の気配もわかんねぇくらいあの男のことで頭が一杯か?」
いつの間にかわたしの後ろにいたランシェ様が机の上をゆっくり転がる瓶を立てた。

