城からの使いで一人の侍女が飛び込んできたのは、十数分前のこと。
彼女が血相を変えて、
「ランシェ様をお助けくださいっ!!」
なんて叫ぶもんだから、先生もわたしも慌てて目についた薬を片っ端からカバンに詰め込んで、
「頼んだわよ!」
って言う先生の言葉に力強く頷いて、侍女に連れられて城まで駆け込んだ。
「あら、アンジュを呼んできたの?」
「薬貰うだけでいいって言ったんだけどな」
城に着くなり、まずわたしたちに声をかけてきたのはリューシュ様とシェナ様。
息子の一大事の割にはやったら落ち着いてる。
と言うより、慌ててるのはわたしの真横にいる侍女くらい……。
「……どうされたんですか? ランシェ様」
ここにきて漸く、自分が何の事情も知らないことに気付き、息を整えながらお二人に尋ねてみる。
「俺と剣術の稽古してて肩斬ったたんだよ」
「周りは侍医を呼ぶとか大騒ぎしてたけど、大した傷じゃないからアンジュにお薬を貰ってきてって頼んだの」
……なんだぁ。
「ははは……」
拍子抜けして、思わず渇いた笑いが出てきた。
隣の侍女が何やら大声で謝ってるけど、耳に入らない。
彼女が血相を変えて、
「ランシェ様をお助けくださいっ!!」
なんて叫ぶもんだから、先生もわたしも慌てて目についた薬を片っ端からカバンに詰め込んで、
「頼んだわよ!」
って言う先生の言葉に力強く頷いて、侍女に連れられて城まで駆け込んだ。
「あら、アンジュを呼んできたの?」
「薬貰うだけでいいって言ったんだけどな」
城に着くなり、まずわたしたちに声をかけてきたのはリューシュ様とシェナ様。
息子の一大事の割にはやったら落ち着いてる。
と言うより、慌ててるのはわたしの真横にいる侍女くらい……。
「……どうされたんですか? ランシェ様」
ここにきて漸く、自分が何の事情も知らないことに気付き、息を整えながらお二人に尋ねてみる。
「俺と剣術の稽古してて肩斬ったたんだよ」
「周りは侍医を呼ぶとか大騒ぎしてたけど、大した傷じゃないからアンジュにお薬を貰ってきてって頼んだの」
……なんだぁ。
「ははは……」
拍子抜けして、思わず渇いた笑いが出てきた。
隣の侍女が何やら大声で謝ってるけど、耳に入らない。

