ホント軽口の為ならよく回る頭と口だなぁ……。
「ですがランシェ様。昔から美しい顔は三日見たら飽きると言われておりますから……」
顔だけは良いから……顔だけは。
「なら見てみるか? 三日三晩一瞬たりとも目を離さずに俺様の顔を」
「えっ!? ちょっと!!」
なんでそう言いながらわたしを壁に追いやるのっ!?
不敵で妖艶な笑みを浮かべたランシェ様のアップが目の前に広がる。
大きな手がわたしの頬にかかって、長い指がわたしの唇を擦っていく。
ヤバい……逃げれない。
「クククッ……。んなこと、こっちから願い下げだっ」
「わ、わかってますっ!! わたしだってね~!!」
風船が割れるように一瞬で世界は元に戻った。
恥ずかしさで潤んでた目を開いてみれば、いつもの意地悪い笑顔が高笑いしてる。
いつものように皮肉で返してやろうと、高ぶった気持ちを抑えようと呼吸を整えていた時だった。
「おやぁ? あなたはアンジュお嬢様では?」
妙に高く、どこか小馬鹿にしたような口振りでわたしは久々にこう呼ばれた。
アンジュお嬢様。
……わたしをこう呼ぶ人間は決まっていた。
「ですがランシェ様。昔から美しい顔は三日見たら飽きると言われておりますから……」
顔だけは良いから……顔だけは。
「なら見てみるか? 三日三晩一瞬たりとも目を離さずに俺様の顔を」
「えっ!? ちょっと!!」
なんでそう言いながらわたしを壁に追いやるのっ!?
不敵で妖艶な笑みを浮かべたランシェ様のアップが目の前に広がる。
大きな手がわたしの頬にかかって、長い指がわたしの唇を擦っていく。
ヤバい……逃げれない。
「クククッ……。んなこと、こっちから願い下げだっ」
「わ、わかってますっ!! わたしだってね~!!」
風船が割れるように一瞬で世界は元に戻った。
恥ずかしさで潤んでた目を開いてみれば、いつもの意地悪い笑顔が高笑いしてる。
いつものように皮肉で返してやろうと、高ぶった気持ちを抑えようと呼吸を整えていた時だった。
「おやぁ? あなたはアンジュお嬢様では?」
妙に高く、どこか小馬鹿にしたような口振りでわたしは久々にこう呼ばれた。
アンジュお嬢様。
……わたしをこう呼ぶ人間は決まっていた。

