奪ってKiss





「ずるいですよ…本当に…。クッ…ぅ…悔しいですけど、本当で…。好きなら伝えてあげてくださいよっ!」




彼女がそう私に、訴えるように…




必死にお願いするように、言った時、




「それ…本当ですか…?」




どこか懐かしく…




愛しく感じる声がした。




「真美先輩…」




呼ばれる自分の名前が、特別な響きに感じた。




私がどう答えようか悩んでいる時、




「和くん…私ね、和くんが好きだったよ。…ありがとう」




「波菜(ナミナ)…」




彼女…波菜ちゃんが、そう言って去っていく。




「…っ、ありがとうな!波菜!」




その後ろ姿に杉浦くんが叫ぶ。




それから私の方に振り返って…