「先輩は…和くんのこと、好きじゃないんですよね!?」 その子は、私の肩を掴んで、必死に聞いてきた。 ズキンと、胸が痛む。 彼女の前で、好きなんて言えない。 それに、杉浦くんの彼女は、あなたなんでしょ…? 「答えてください!」 近くを通行している人が振り返る。 「なんで何も言ってくれないんですか!?」 だって… 言えないよ… 好きだなんて言えないし、自分の気持ちも偽れない。 何も言えないよ…