振り返ると、クラスメイトの浅海くん。 実は優ちゃんの好きな人。 優しくて、爽やかな同い年とは思えない、大人っぽい人。 うん、スーツとかよく似合いそう。 普段着もセンスいいけど。 「ちょっといいかな?」 少し遠慮がちに聞く浅海くん。 「行ってきなよ!先行ってるね!」 優ちゃんの背中を軽く押して、私は階段を一段一段上がっていく。 告白だったらいいな~なんて思いながら。