「ってゆーか美羽オレのこと好きって思っていいの?」
「な、何よっ」
好きって言葉に反応して焦り気味に聞き返してくる。
だって照れてるのはわかったけど、好きじゃなくても照れることね?
あ、もしかしてオレだけ?
しかも…
「だって美羽彼氏いるんだろ?
だったらその人に………」
「彼氏って誰?」
「確か……長身で茶髪ロン毛?」
「それバイト先の知り合い」
そっか、バイト先の……
「バイト!? 美羽バイトしてんの!?」
「あははっ 問題そこなんだ!(笑)」
あ、また微妙なとこで笑われた。
「で、結局のとこどうなの?」
「だから言わせんなって言ったじゃんっ!」
「そんなこと言ってると勝手にオレの彼女にするぞ?」
「すっすればいいじゃんっ!」
顔を赤くして言ったその言葉を聞いて、美羽なんかより顔が赤くなったのは、オレの方だった。