「まぁいいよ。

今日はこの間のアタシらとは違うから」




そう言ってその女が美羽に殴りかかってくる。




「美羽……っ」


「早く逃げな。 アンタ弱いし」




そうオレに言い残して、女の拳を軽々交わすとドンドン他の女をのしていく。


うわー


いつ見てもつえー……


って、オレ逃げた方がいい?


でもさ!


ここで逃げたら男が廃るってのもあんじゃん?


好きなコに守ってもらうなんて、カッコ悪いじゃん?


けど弱いのは本当だし、加勢にも行けねぇじゃん?


しかも相手女だから殴れねーしっ


あ~~~


どうしよーっっっ!!!!!!



なんて1人でごちゃごちゃ考えてると、いつの間にか男が加わって男2人に美羽が捕まえられている。


え、ちょ、1人対大勢だってハンデあんのに、

更に男が加わったらいくら美羽でも勝てねぇだろ!


っつーか!!


オレだって触ったことねぇのに美羽に触んじゃねーよっ!!(こっちが本音)



男達を引き剥がそうとそいつらに近寄りかけた時、目の端に美羽を殴ろうとしてる男が映った。


美羽から男を引き剥がすよりそっちに気をとられたオレは、

思わず美羽と男の間に入りこんで代わりに殴られる。


普通ヒーローだったら上手く止めんだろーなぁー


白羽取り!!


みたいな………。


そんなアホなことを考えながらオレは意識を手放した。