幸輔の腕の中は落ち着く……。 幸輔のサラサラの髪の毛も、 幸輔からする幸輔の匂いも、 そこからする少し甘い匂いも、 幸輔の意外に太い腕も、 幸輔の意外に広くて厚い胸板も、 全てにドキドキして、 全てが愛しく想えた――……。 幸せすぎて泣く涙は、 初めてだった―――……。