「おはよーっす!魁人!お前何してんの?」

あいかわらずツンツン頭の颯が
耳についている無数のピアスを
いじりながら近づいてきた。

「面接の練習~!」

「だからお前今日ピアスしてないんだ!」

「うるせ~!俺は真剣なんだよ」

「お前ぜってー落ちるな。その髪色じゃ」

ぷっ、と笑うと颯は去っていった。
痛いところつくやつだ。
確かに気になったけど、この髪は
俺のポリシー!!黒染めするわけには
いかねーんだ!!!

はー…

鏡を見ながらため息をつく。
そうも言ってられないよなあ…
俺自慢のオレンジに近いような
明るい茶色の髪の毛。
この色を出すためにどんだけ苦労
したことか…
でも…なあ…


とりあえず、放課後まで
考えるとするか。
なんとかなるだろう、がんばれ俺!