俺は唖然として
その光景を見ていた｡


｢あんた…じゃなくて
魁人､あんた面白いね｣

｢はあ？｣

｢あたしに怒ったの房ばあ以外
あんたが初めてよ｡｣

｢はあ…｣

｢気に入った､魁人､あんた
あたしの専属執事なりなさいよ｣


｢うえぇえ!!｣

あまりの驚きに大きな声を
出す俺に杏里は｢何よ､嫌なの？｣
と､むっとした顔で聞く｡


｢いや…嫌とかじゃなくて
俺クビだって思ってたから…｣

｢あんた面白いからクビ
になんてしたらもったい
ないじゃない？｣
と残して杏里は行って
しまった｡