見た目がこうの奴は
みんなはっきりしている
と思わないで欲しい。

そして俺がこんなにも
慌てたのはこいつが
バイト先のお嬢様だからだ。

「んで、あたしに敬語を
使わないで。」

「は?」

「だってあんたあたしより
どーせ年上でしょ?大学生?」

「いや、俺高2っすけど。」

「うえ、あたしと同い年じゃん。
あんた老けてんね。」

さらっと失礼なことを
言ってのけるこの女、
俺わ我慢の限界だった。

「だったら余計
敬語やめ「あんたなあ
黙って聞いてりゃ
調子のりやがって。」

杏里の言葉を遮り
唖然としている杏里に
こう続ける。