リーフのつばさにラヴレター

先生はあの微笑みなまま可愛く、





「これ。読んだよ」




あの手紙を前に出して、大事そうに前に出した。

しかも二枚も。





「えっ! あっ!つっ―!」




「なんとなくね、気づいてた。 倉本くんとの昼休みがあまりにも居心地がよかったから。 だから……でもまかさ、この歳でこの時代にラブレター二枚も貰うとは思わなかったな……嬉しかった。これからも頑張れそうだから叶えてあげよう」





まさか一枚目も俺だと気づいていたなんて、それだけでも俺はびっくりしていた。





「は? えっ?」






そう言うと、先生は俺の前まで真っ直ぐ来て、ブレザーの胸襟を掴み、背伸びをした。

いきなり掴まれたので少しだけ前屈み(まえかがみ)になってしまった俺に、先生の唇と俺の唇がチュッてした。





先生が俺にキスをした。