俺はその日まで一度も手紙には触らず、過ごしていた。


本当にいなくなってしまうんだと確認と、すべてが詰まった紙っぺらが自分を重くさせていた。



それでも先生に……いや、そのおさんに気持ちを持っていって欲しいと、好きだってことを貫き通したかった。