明日、卒業式。 また渡せなかった。 ハァとため息をすり白い綿のようにもくもく広がり直ぐに消えてしまう。 卒業祝いにかぁちゃんが中古のフィルムカメラを買ってくれた。 大きさ的に持ち歩く時、ちょうどよく、最近学校にも持って行くようになった。 今、あの裏庭に一人寒空の中、カメラを空と樹の間をレンズ越しに見えていた。