「はいっ、そこ先生の話を聞いてますか!」

「「聞いてまーす」」

ハモる二人。

「えーとどこまで言ったっけ?
そう、目的がないからです。目的がないから方行性が定まらないのです!」

三人とも忘れているが実は最初から一応の目的はあった。

一攫千金だ。

特許料で大儲けしたかったはずなのだ。

だが誰もそれを覚えておらず好奇心最優先でこれまでやってきた。

その目的は余りにも漠然としすぎていて、ある意味華の指摘はもっともなものだった。

「それで?」

「だから私が皆さんに目的を授けます!」




・・・時は流れ…