Gという単位がある。

通常は重力を表す単位だが、加速度や衝撃の大きさを表す時にも使われる事がある。

例えば体重50キロの人が体重計に乗った時に数値は50キロをさす。

これが体重計に1Gの力がかかった状態である。

次に同じ人が体重計に足を叩きつけた時、数値が一瞬二百キロを差したとする。

これは50キロの4倍だから4Gが掛かった状態だ。

モビルブーツの高さは1.5メートルで、ほぼ円柱状の金属の塊なのでかなり重い。

華は重さを知らなかったが、仮に250キロだとして4Gの力が掛かったら1トンの衝撃になる。

この重量による破壊力が華に不幸をもたらした。