外松研究所は静閑な住宅街にある。

研究開発等を行う施設はすべて地下にあり、地上部は普通の住宅で研究所の看板も掛かってない。

ご近所さんからは親の遺産でのんびり暮らす夫婦と思われていて、まさか自分たちの家の下にまで研究施設を広げているとは夢にも思ってない。

言って見れば彼等は一攫千金を目論む秘密結社みたいなものだった。