「うん、わかった。ぶっちゃけ私も持ってるし」

私は、カバンからケータイを取り出した。

「マジかよ~。てか、マジで機種同じなのな」

「うん。そーゆーわけで、お互い内緒ね♪」

ケータイをまたカバンに戻そうとしたら、

「あ、ちょっと待って。アドレス交換しよ」

悠哉くんが言って、ケータイを赤外線モードにした。

「いーけど、なんで?」

「同じ機種記念☆」

私も赤外線モードにして、アドレスを交換した。

悠哉くんのには、血液型と誕生日も入ってた。

「誕生日私と1日違いだ!」

「えっ、凄くね!?奇跡じゃん」

「だね~!あ、そろそろ帰んなきゃ。じゃまたね、悠哉くん」

私が席を立とうとすると、

「オレ、みんなユウって呼ぶからそれでいーよ。リンでいい?」

「……うん」

「おし、じゃまたな、リン」

悠哉くんがいいエガオで手を振った。

「うん、ばいばい、悠哉く……ユウ」